OAフロアとは?基礎知識と施工方法を解説
2021-12-26
オフィスを移転する際に、レイアウトが決まったはいいものの、インターネット回線のルーターからPCまでの距離が遠くLANケーブルが床を這ってしまうという問題が起こり得ます。
LANケーブルが床の大部分に這っていると、見た目が悪い上に足を引っ掛けてしまう危険性もあります。
そこで、今回は配線を床下に収めることができるOAフロアの紹介をします。
OAフロアとは?
OAフロアとは、床下に空間を設け、床を二重化したフロアのことを言います。
フリーアクセスフロアや床上げとも呼ばれています。
床を二重化することで、床上に乱雑になりがちなネットワーク配線(パソコンの電源・LANケーブルなど)を床下空間に収めスッキリさせることができます。
オフィスの他にも、商業施設・工場・学校など配線が必要な場所で多く使われています。
最近ではOAフロアにする前提で設計されている建物もあります。
入居予定の建物がOAフロアになっていない場合でも、今ある床上から施工できるOAフロア材も登場しています。
OAフロアにするメリット
OAフロアにするメリットは大きく分けて5つあります。
見た目がスッキリする
部屋のレイアウトに配線を気にしなくていい
仕事の効率アップ
配線に足を引っ掛けることによる怪我やデータが飛ぶリスクを避ける
掃除がしやすい
オフィスや学校など複数台のパソコンを使用したり電話やプリンタなど多くのOA機器がある部屋では、配線が乱雑になりがちですが、OAフロアにすることで配線を床下にしまいスッキリとした見た目にすることができます。
配線の取り出し口を変更できるので、机やパソコンのレイアウト変更も自由に行えます。
オフィスにおいては、配線が散らかったスペースより物がスッキリと片付くので仕事の効率アップも期待できます。
また、配線が綺麗に片付くことで、床を這う配線に足を引っ掛けて転倒する危険やデータが飛んでしまうといったリスクも防止できます。
見た目がスッキリする
部屋のレイアウトに配線を気にしなくていい
仕事の効率アップ
配線に足を引っ掛けることによる怪我やデータが飛ぶリスクを避ける
掃除がしやすい
オフィスや学校など複数台のパソコンを使用したり電話やプリンタなど多くのOA機器がある部屋では、配線が乱雑になりがちですが、OAフロアにすることで配線を床下にしまいスッキリとした見た目にすることができます。
配線の取り出し口を変更できるので、机やパソコンのレイアウト変更も自由に行えます。
オフィスにおいては、配線が散らかったスペースより物がスッキリと片付くので仕事の効率アップも期待できます。
また、配線が綺麗に片付くことで、床を這う配線に足を引っ掛けて転倒する危険やデータが飛んでしまうといったリスクも防止できます。
OAフロアの種類
OAフロアは大きく分けて2つの種類があります。
高さを調整できるタイプ
置き敷きタイプ
置き敷きタイプのOAフロアとは、あらかじめ脚がついたタイプです。
床にクッションシートを広げ、その上にOAフロアパネルを敷き詰めれば施工完了です。
後はその上からタイルカーペットやフロアマットを敷けば、綺麗に配線を隠したオフィスが出来上がります。
置き敷きタイプのメリット
置き敷きタイプは樹脂製が多く、軽量なので後から中の配線を変更したい場合にも簡単にOAフロアを取り外すことができます。
費用も比較的安価なものが多いです。
置き敷きタイプのOAフロアは、最初から脚がついているので高さの水平調整は必要ありません。
置き敷きタイプのデメリット
樹脂製なので対荷重に制限があり、重い物を乗せると変形したり、最悪の場合は脚が折れる可能性もあります。
脚つきであるため、施工する床自体が歪んでいる場合はその影響を受けます。
コンクリートやモルタルなど、下地が水平に作られていない場合はそのままではOAフロアも水平に施工できないため、下地処理が必要になります。
また、高さ調整が必要ないのがメリットでしたが、逆に言えば高さの変更ができないということにもなります。
床下に通す配線が増えたり、大型機械を入れたくなったりした時は、場合によってはOAフロア材を別のものに変更する必要も出てきます。
高さを調整できるタイプ
OAフロアには置き敷きタイプの他に、高さを調整できるタイプがあります。
高さを調整できるOAフロアは「レベル調整タイプ」「支柱調整式」などと呼ばれます。(以下「レベル調整タイプ」という)
レベル調整タイプは、フロアの板とそれを支える脚が分離しています。
高さが調整できる支柱の上にパネルを乗せるので、置き敷きタイプよりも高さを出せるのが特徴です。
太い配線やパイプなどを床下に通したい時におすすめです。
レベル調整タイプのメリット
レベル調整タイプは支柱の長さを調整できるので、空間の体積を自由に変更できます。
床下に通したい配線が少なければ支柱の長さを縮めて空間を広くできたり、逆に配線が多ければ支柱を伸ばすことが可能です。
パネルの素材は金属製のものが多く、対荷重や耐火性に優れています。
メーカーによってはパネルの中に硬質モルタルを重鎮したOAフロアも販売されています。
モルタルが入る場合は防音効果も高まります。
また、しっかりとした調整式支柱の上にパネルを乗せるので、OAフロア自体のぐらつきが少なく歩行時の安定性があります。
高さに段がある場合でも支柱を調整して高さを揃えることも可能です。
レベル調整タイプのデメリット
金属製のパネルを使用するので重くなります。
施工するビルによっては建物自体の積載荷重に問題が出てくる可能性もあり、ビルの傾きや劣化を早める原因にもなります。
レベル調整タイプのOAフロアを施工する時は、OAフロア自体の重さも考慮しなければいけません。
OAフロアの施工方法
ここからは置き敷きタイプのOAフロアの施工方法を説明していきます。
必要な工具は以下の通りです。
墨壺
巻尺
メジャースケール
チョーク・マジック
プラスチック・塩ビ切断用のこぎり、電動丸ノコ、コンターマシンなど
掃除機で砂やホコリを吸い取り、余分な突起物も取り除きます。
床面下地はビニル床タイルが施工できる程度に調整します。
隙間が5mm以下かつ重ならないようにクッションシートを敷き込みます。
直角の壁がある場合は、壁面から敷き込んでいきます。
壁際の取り合い部はノコギリや電動丸ノコ等でカットしたものをはめ込みます。
カットしたパネルには必要に応じ補助脚を本体裏側に取り付けます。
台車通路等などには、スロープを取り付けます。
必要な工具を準備する
必要な工具は以下の通りです。
墨壺
巻尺
メジャースケール
チョーク・マジック
プラスチック・塩ビ切断用のこぎり、電動丸ノコ、コンターマシンなど
床面の掃除・下地調整
掃除機で砂やホコリを吸い取り、余分な突起物も取り除きます。
床面下地はビニル床タイルが施工できる程度に調整します。
クッションシートを敷く
隙間が5mm以下かつ重ならないようにクッションシートを敷き込みます。
OAフロアパネルを並べる
直角の壁がある場合は、壁面から敷き込んでいきます。
壁際の取り合い部はノコギリや電動丸ノコ等でカットしたものをはめ込みます。
カットしたパネルには必要に応じ補助脚を本体裏側に取り付けます。
スロープ・框の取り付け
台車通路等などには、スロープを取り付けます。
まとめ
電気機器が多いと、配線が乱雑になりがちですが、OAフロアを設置することで、配線が片付き、足を引っ掛ける心配もなくなります。
トラブルを未然に防止し、見た目もスッキリとした印象になることで仕事効率も上がることが期待できます。
オフィスの新設や移転の際はOAフロアの設置を検討されてみてはいかがでしょうか?
OAフロア工事をお考えの方は、弊社まで気軽にお問い合わせください。