オフィスのイメージを大きく変える床の効果と張り替え時の注意点
2022-01-20
オフィスの移転やリニューアルの機会に、これまでの雰囲気を大きく変える手段として、床の張り替えがあります。
オフィスの床といえばグレーやライトブルーなど無難な色のタイルカーペットを想像する方が多いのではないでしょうか。
しかし、現在ではオフィスでもさまざまな色や素材の床を採用している企業が増えています。
今回は、オフィスの床の種類や選ぶ色によってもたらすイメージなどをご紹介します。
張り替えのタイミングに関しても解説しますので、オフィス移転や改装、レイアウト変更を予定していて床の素材やデザインなどを検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
オフィスの床がもたらす効果
オフィスの床を選択する上で、イメージを変える要因が大きく3つあります。
床の色
最もイメージを左右するのが色でしょう。
色は人間の心理に影響するため、オフィスで仕事している最中の想像をして選択するとわかりやすいでしょう。
・赤
注意力を喚起します。
感情的興奮や刺激をもたらす効果があるので、赤系の色はミーティングスペースなどに差し色として使うとよさそうです。
・黄
前向きでポジティブな心理効果を与えます。
知識欲や食欲を刺激する効果もあると言われていますのでコミュニケーションエリアや、打ち合わせコーナーにも向いています。
・緑
情緒の安定や安心感をもたらす効果があります。
身体の緊張をほぐし、リラックスを促しますので、休憩場所などにも向いていますし、来客の多いエントランスに使われることも多いです。
・青
理性的かつ落ち着きのある心理効果を与えます。
爽やかなイメージのブルーカラーは、冷静で落ち着いた判断が必要な空間に利用されることが多いです。
・黒
白・黒・グレーなどの無彩色は、静寂や神秘性を連想させ、落ち着きのある心理効果を与えます。
黒は、相手を威圧する力を象徴する色でもありますので商談を有利に進める応接や、役員室などによく使われます。
床の素材
素材によって光の反射、音の反響、歩きやすさ、掃除のしやすさなどに影響します。
例えば、音を響かせたくない執務室ではタイルカーペット、廊下には歩きやすいフローリングやフロアタイルなどの素材を使うことが多いです。
床のデザイン
エリアごとに床の色や素材を変えるなどして、デザインにこだわることもできます。
オフィスに使われる主な床材の種類と特徴
少し前まではオフィスの床といえばカーペットが一般的でしたが、近年ではオフィスでもさまざまな色やデザイン性を兼ね備えた床を採用している企業が増えています。
それでは、オフィスに使用される床材を詳しくみていきましょう。
一般的にオフィスで使われる床材といえば、タイルカーペットです。
タイルカーペットの中でもここでは、裏面がPVC素材などで作られているオフィス用のものをご紹介します。
裏面に専用のボンドを使用してOAフロア・モルタル床等に直接張ることができ、簡単に剥がすこともできます。
タイルカーペットの特徴は、静電や防汚機能があり耐久性が高いことです。
40~50㎝の正方形サイズが一般的でOAフロアの配線変更の際には部分的に剥がして作業できるなどといったメリットがあります。
汚れた場合もその部分だけ交換できるメリットもありますが、経年変化している場合、他部分との違和感が出る場合があるので注意が必要です。
オフィスエリア全般に使用されますが、色の心理効果を意識して、エントランスには企業ブランドを意識したカラーを取り入れるなど使い分けるとよいでしょう。
木質系フローリング材は、高級感や木の暖かみを感じられます。
そのためリフレッシュエリアだけでなく、執務スペースにも使用される用途も多くなりました。
ただし、配線機能を有するオフィスでは適さないため、レイアウト変更の影響が少ないエリアで使用すると良いでしょう。
他の天然素材としては大理石があり、高級感と光沢があるのが特徴です。
模様と光沢によって、小さなゴミや埃が目立たないという利点がありエントランスに採用されることが多い素材ですが、コストは高くなります。
ポリ塩化ビニル製のビニルタイプは、タイル型の「フロアタイル」とロール型の「フロアシート(長尺シート)」の2種類があります。
配線機能を有するオフィスではフロアタイルがよく使用されます。
耐久性が高く、クッション性があり、耐薬・帯電防止など機能性にも優れているため、オフィスに多く使われています。
同素材で家庭用のクッションフロアあります。
オフィス用に比べて安価ではありますが耐久性が一般家庭での使用を基準にしていますのでオフィスで使う場合は注意が必要です。
木目フローリング調のフロアタイルを床材に使用すれば、質感は天然素材より劣りますが低コストで暖かみのある空間が実現できます。
フロアタイルはワックスがけが不要の製品も出ていますのでメンテナンスの手間が減るのも採用されやすくなった理由の一つです。
ラグと言うと、家庭で使うイメージですが、近年はオフィス空間をデザインする手軽な方法としても採用されています。
無機質な印象になりがちなオフィスに、ラグを敷くことでおしゃれでデザイン性が高い空間に仕上がります。
それでは、オフィスに使用される床材を詳しくみていきましょう。
タイルカーペット
一般的にオフィスで使われる床材といえば、タイルカーペットです。
タイルカーペットの中でもここでは、裏面がPVC素材などで作られているオフィス用のものをご紹介します。
裏面に専用のボンドを使用してOAフロア・モルタル床等に直接張ることができ、簡単に剥がすこともできます。
タイルカーペットの特徴は、静電や防汚機能があり耐久性が高いことです。
40~50㎝の正方形サイズが一般的でOAフロアの配線変更の際には部分的に剥がして作業できるなどといったメリットがあります。
汚れた場合もその部分だけ交換できるメリットもありますが、経年変化している場合、他部分との違和感が出る場合があるので注意が必要です。
オフィスエリア全般に使用されますが、色の心理効果を意識して、エントランスには企業ブランドを意識したカラーを取り入れるなど使い分けるとよいでしょう。
天然素材(フローリング材、大理石など)
木質系フローリング材は、高級感や木の暖かみを感じられます。
そのためリフレッシュエリアだけでなく、執務スペースにも使用される用途も多くなりました。
ただし、配線機能を有するオフィスでは適さないため、レイアウト変更の影響が少ないエリアで使用すると良いでしょう。
他の天然素材としては大理石があり、高級感と光沢があるのが特徴です。
模様と光沢によって、小さなゴミや埃が目立たないという利点がありエントランスに採用されることが多い素材ですが、コストは高くなります。
ビニルタイプ(フロアタイル、フロアシートなど)
ポリ塩化ビニル製のビニルタイプは、タイル型の「フロアタイル」とロール型の「フロアシート(長尺シート)」の2種類があります。
配線機能を有するオフィスではフロアタイルがよく使用されます。
耐久性が高く、クッション性があり、耐薬・帯電防止など機能性にも優れているため、オフィスに多く使われています。
同素材で家庭用のクッションフロアあります。
オフィス用に比べて安価ではありますが耐久性が一般家庭での使用を基準にしていますのでオフィスで使う場合は注意が必要です。
木目フローリング調のフロアタイルを床材に使用すれば、質感は天然素材より劣りますが低コストで暖かみのある空間が実現できます。
フロアタイルはワックスがけが不要の製品も出ていますのでメンテナンスの手間が減るのも採用されやすくなった理由の一つです。
ラグマット
ラグと言うと、家庭で使うイメージですが、近年はオフィス空間をデザインする手軽な方法としても採用されています。
無機質な印象になりがちなオフィスに、ラグを敷くことでおしゃれでデザイン性が高い空間に仕上がります。
床の張り替えで変わるオフィスのイメージ
床は常に目に入るものであり、床の素材や色が変わることでオフィス全体のイメージが大きく変わります。
前述したように、色によって得られる心理効果が異なります。
また、素材によっても吸音効果があったり、高級感があったりと雰囲気をガラリと変えることができます。
オフィスの床張り替えのタイミング
床の色や素材によって大きくイメージを変えることができます。
社員の働きやすさを考慮するとともに、社内外に対して伝えたい自社のイメージをより強化させたい時や変更したい時に床の張り替えをするタイミングとしても良いでしょう。
また、床材によって耐久性が異なります。
今使っている床材のメンテナンスや張り替えを機会に効果的なイメージチェンジを実現していきましょう。
社員の働きやすさを考慮するとともに、社内外に対して伝えたい自社のイメージをより強化させたい時や変更したい時に床の張り替えをするタイミングとしても良いでしょう。
また、床材によって耐久性が異なります。
今使っている床材のメンテナンスや張り替えを機会に効果的なイメージチェンジを実現していきましょう。
オフィスの床の選び方
多くの床材があり迷う方も多いと思いますが、基本的にはワークシーンや空間用途に合わせて選ぶことになります。
他に防炎性能の検討や、バリアフリー化するのであれば、段差やスロープ傾斜角度などに対する考慮が必要になります。
床がもたらす効果によって選ぶ
オフィスの床の色や素材、デザインによって心理効果が異なることを理解して選びましょう。
もちろん床だけなく、天井や壁、家具なども影響しますが、ベースとなる床は重要な要素となります。
エリア分けが可能
床の色や素材を変えることで視覚的にゾーニング分けすることができます。
間仕切りや収納庫などで仕切ることができない場合は床の色などで分けるのも一つの手段です。
エリア分けだけでなく通路のみ色を変えると導線を意識しやすくなります。
居心地のよい空間を作る
色の心理効果により落ち着く効果をもたらす色を床に使用すれば、居心地のよい空間を作ることができます。
オフィスにはリラックス効果のある緑色や集中力を高める効果のある青色を取り入れると効果的です。
床の他にも観葉植物などで自然の色を配色し、デスクワークで疲れた目を休めるのも効果的です。
清掃のしやすさで選ぶ
オフィスの床選びではメンテナンス性も考慮する必要があります。
歩行の多い廊下部分には、耐久性の高いビニル系床材、レイアウト変更が多いエリアにはタイルカーペットを選択するなどがあります。
オフィスの床の配線を整理する方法
床の張り替えをする場合、まずはオフィスの床にある配線を整理しましょう。
床の配線が見えていると、清潔感が無い印象や、つまずいたりする危険があります。
床材の変更と共に、床にある配線をすっきりさせる工夫をしていきましょう。
コードを減らそうとすると、情報機器の変更まで影響し手間がかかります。
可能な限りワイヤレスの機器を使用することによって、配線を少なくしすっきりさせることも可能です。
また長さが余っているケーブルを最短に調節して配線を少なく見せることもできます。
配線コードがバラバラになっていると散らかった印象になります。
そんな時はスパイラルチューブなどで複数のコードをまとめると、少なく見せることができます。
OAフロアとは配線を二重構造の床の空間に通せるようにしたものを指します。
OAフロアにすると、オフィスの配線を床下にすっきり収めることができます。
レイアウト変更や配線を変更したいときにも便利になり、つまずきや転倒するリスクも減少します。
床の配線が見えていると、清潔感が無い印象や、つまずいたりする危険があります。
床材の変更と共に、床にある配線をすっきりさせる工夫をしていきましょう。
コードの数を減らす
コードを減らそうとすると、情報機器の変更まで影響し手間がかかります。
可能な限りワイヤレスの機器を使用することによって、配線を少なくしすっきりさせることも可能です。
また長さが余っているケーブルを最短に調節して配線を少なく見せることもできます。
配線をまとめる
配線コードがバラバラになっていると散らかった印象になります。
そんな時はスパイラルチューブなどで複数のコードをまとめると、少なく見せることができます。
OAフロアに変える
OAフロアとは配線を二重構造の床の空間に通せるようにしたものを指します。
OAフロアにすると、オフィスの配線を床下にすっきり収めることができます。
レイアウト変更や配線を変更したいときにも便利になり、つまずきや転倒するリスクも減少します。
オフィスの床を張り替える際の注意点
オフィスの床を張り替える際の注意点を解説します。
近いうちにレイアウト変更の可能性があるエリアは、使用する床素材の張替えが容易にできるのか確認しておきましょう。
床材にとってはレイアウト変更に伴う配線変更が困難になる場合があります。
使用中のオフィスの場合は、施工前にオフィス家具・OA機器・配線の整理といった事前の準備が必要となります。
なお、支柱式のOAフロアは支柱を床固定する作業があり工事期間が長くなりますので使用中オフィスの場合は注意が必要です。
工事費用の総額は床材の単価によって変わりますが、基本的に㎡が広いほど単価は低くなります。
工事の問合せをする場合、大体の㎡数を事前に把握しておくようにしましょう。
また、張替の場合は、剥がす作業や部材の廃棄が発生するかによって費用が変わってきますのでなるべく詳細な情報を伝えましょう。
床材は定期的なメンテナンスが必要となります。
床の素材により、メンテナンス方法が変わるため、メンテナンスのしやすさや頻度についても確認しておいた方が良いでしょう。
床の張替が容易にできるか
近いうちにレイアウト変更の可能性があるエリアは、使用する床素材の張替えが容易にできるのか確認しておきましょう。
床材にとってはレイアウト変更に伴う配線変更が困難になる場合があります。
工事期間
使用中のオフィスの場合は、施工前にオフィス家具・OA機器・配線の整理といった事前の準備が必要となります。
なお、支柱式のOAフロアは支柱を床固定する作業があり工事期間が長くなりますので使用中オフィスの場合は注意が必要です。
工事費用
工事費用の総額は床材の単価によって変わりますが、基本的に㎡が広いほど単価は低くなります。
工事の問合せをする場合、大体の㎡数を事前に把握しておくようにしましょう。
また、張替の場合は、剥がす作業や部材の廃棄が発生するかによって費用が変わってきますのでなるべく詳細な情報を伝えましょう。
メンテナンス方法の確認
床材は定期的なメンテナンスが必要となります。
床の素材により、メンテナンス方法が変わるため、メンテナンスのしやすさや頻度についても確認しておいた方が良いでしょう。
オフィスの床の張替えはどの業者に依頼すべき?
張替えだけでよければ内装業者となりますが、床だけの工事のケースは少なく、一般的にはデザインを含んだ内装全般、オフィス家具の変更、電気配線などもまとめて変更することが多いです。
この場合はトータルで提案できるオフィス作りのプロに相談するのがおすすめです。
オフィスのベースとなる床は、選ぶ色や素材によって効果をもたらす重要な要素です。
オフィスの床の張り替えをお考えの方は、弊社まで気軽にお問い合わせください。
この場合はトータルで提案できるオフィス作りのプロに相談するのがおすすめです。
まとめ
オフィスのベースとなる床は、選ぶ色や素材によって効果をもたらす重要な要素です。
オフィスの床の張り替えをお考えの方は、弊社まで気軽にお問い合わせください。