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オフィスレイアウトのパターン9例|計画から業者選びまで詳しく紹介

2022-04-18
オフィス レイアウト

日々の業務を行うオフィスは、社員の作業効率や集中力、満足度にも直結してくる重要な要素になります。

オフィスレイアウトには正解がなく、会社の規模や業種、働き方によって様々です。

この記事では、様々な場面において最適なオフィスレイアウトを考える上でのポイントをレイアウト例を挙げて紹介していきます。


オフィスレイアウトのパターン9例

オフィスレイアウトは環境に合わせて設計する必要がありますが、いくつかのベースとなるパターンから考えると良いでしょう。


実際にプランニングを行う時は、ベースとなるレイアウトパターンを選定して、細かく調整することが一般的です。


ここでは、オフィスレイアウトの設計によく用いられるパターンを9例紹介します。


対向型レイアウト


対向型レイアウトは、部署のメンバーが席を向かい合わせに配置するレイアウトです。


対向島型・島形(アイランド型)レイアウトとも呼ばれます。


常にお互いがメンバーの状況を把握できて、同じ島内でのコミュニケーションが図りやすいといったメリットがあり、チームでの業務に向いています。


また、少ないスペースでデスクを配置できるうえに、パソコンや電話の配線が島に集中するため、まとめて管理しやすい点もメリットです。


対向型レイアウトは職種を問わず適用できるため、汎用性が高く頻繁に用いられます。


背面式レイアウト


背中合わせでチームを形成するレイアウトです。振り返ると向かい合わせになるため、集中と交流の両立が図りやすいといったメリットがあります。

お互いのデスクを背中合わせに配置するレイアウトです。


視線を意識することがないため、プライバシーが守られやすく、業務に集中することができます。


高い集中力を必要とするシステム開発や設計などの業務に、背面型レイアウトは適しています。


振り返ると向かい合わせになるため、コミュニケーションも図りやすく、背面型レイアウトは集中と交流の両立を行いやすいレイアウトといえます。


同向型レイアウト


デスクを一方向に並べて配置するスタイルです。


コールセンターや銀行の店舗などでよく見られるレイアウトです。


顧客に背を向けることがないため、来客を想定したオフィスや窓口対応のある定型業務に適しています。


ブース型レイアウト


ブース型のレイアウトは、パネルやパーティションで席を仕切ったりして、個々のブース型空間を構築するレイアウトです。


周囲の視線や音など集中を妨げる原因を排除して、高度な集中環境をつくることができるため、クリエイティブ職をはじめとする専門職など高い集中力を要する職種に向いています。


クロス型レイアウト


テーブルを縦横に交差して配置するスタイルのことです。


デスク配置を縦横クロスさせ、ジグザグの通路にすることで、動線が固定化することを防ぎ、人に接する機会を自然と増やすことができます。


ブーメラン型レイアウト


ブーメラン型とは、120°のテーブルを用いた亀甲状のレイアウトです。


亀甲型レイアウト、ベンゼン式レイアウトとも呼びます。


一人当たりの机上面積が大きく、複数モニターが見やすいという特徴があります。


対人距離が確保しやすいというメリットもあります。


フリーアドレス型レイアウト


フリーアドレス型とは、メンバーの席を固定せず、自由に席を選択できるレイアウトです。


デスクの配置は対向型を採用することが多い傾向にあります。


営業職のようにコミュニケーションを密に取る必要がある職種や、高い頻度で状況に合わせたチームを編成する企画職などに適したレイアウトです。


席を変えられるため、常に気分を一新して仕事ができます。


また、特定の部署に限らず、他の部署のメンバーとのコミュニケーションが取りやすいことも特徴です。

さらに、無線LANやノートパソコンを活用すれば、配線がすっきりしたオフィスにできます。


クラスター型レイアウト


1列ごとにデスクの向きを交互に並べ、列の間にパーテーションを設置するレイアウトです。


視線を意識することがないため、プライバシーに配慮しやすいといえます。


その一方で、距離は近く、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。


並列式レイアウト


スクール式とも呼ばれ、学校の教室のようにそれぞれのデスクが同じ方向を向いているレイアウトです。


同じ方向に向くため、視線が合うことはなく、プライバシーを確保しやすいといえます。


オフィスの入り口に向かい合うようにして配置すれば来客を見逃す心配もありません。


オフィスのリーダーは前方に立てばスタッフ全員に指示を出しやすく、また後方に位置すれば全員の様子を把握しやすくなります。


オフィスレイアウトの計画

オフィスレイアウトを検討する前に計画する手順を解説します。


オフィスレイアウトの計画には時間と労力がかかるため、正しい手順に沿って無駄なく作業を進めましょう。


ゾーニング計画


ゾーニングとは、スタッフの人数や仕事内容に合わせて、オフィス内を複数のゾーンに分けることを指します。


スタッフが仕事を行うワークスペースのほか、応接室、会議室、役員室、ミーティングスペース、休憩室、収納スペースなど使用目的によってゾーニングを行いましょう。


動線計画


ゾーニング計画をする際は、動線計画も同時に進めます。


動線計画とは、人がオフィス内をスムーズに移動でき、共用設備を活用しやすいよう、各ゾーンの配置やデスクレイアウトを決める作業です。


昨今では、健康経営の観点から、身体の不調の原因のひとつと考えられる「座り過ぎ」の問題に対応するため、あえてオフィス内の回遊を促す動線設計をするケースもあります。


動線に問題があると業務効率が下がってしまうため、慎重に計画しましょう。


また、ゾーニング計画を立てる際に忘れてはならないのがセキュリティ対策です。


オフィスには、来客など社外の人の出入りがあることを想定し必要な対策をすることが求められます。


オフィスのセキュリティを確保するためには、オフィス内の各エリアの機能や用途を考慮し、重要度に応じてセキュリティレベルを設定しましょう。


セキュリティレベルに合わせ、入室を制御したり入室記録を管理するツールの導入など、物理的に不特定多数の人がアクセスできないように対策することが大切です。


寸法計画


オフィスレイアウトを検討する際に、家具と家具、もしくは家具と壁の間の通路幅の確保はオフィスの快適性に関わる非常に重要な要素です。


以下に示す基準を踏まえてオフィスレイアウトを検討しましょう。


メインとなる通路 :1600mm

デスクとデスクの間 :900mm

座席と壁の間(座席後ろが動線ではない場合):900mm

座席と壁の間(座席後ろがメイン動線の場合): 1600mm

座席と座席の間 :1600mm

収納庫と座席の間 :1500mm


フィジカルディスタンスの確保が必要な場合は、人と人との距離が2000mmとなるようにします。


オフィスレイアウトで抑えておきたいポイント

デスクの配置や動線計画だけでなく、併せて検討したいのが空間デザインです。


おしゃれなオフィスにするためには、おさえておくべきポイントが何点かあります。


会社のイメージやコンセプトに合わせて空間をデザインする


オフィスデザインは、会社のブランディングにおいて非常に重要な要素です。


例えば、「オフィスの壁に企業イメージを反映したデザインを取り入れる」「内装の色をコーポレートカラーで統一する」等の工夫をすることで、オフィスの印象は大きく変わります。


整理整頓しやすい工夫をする


オフィス内が乱雑な状態では居心地の良い空間とは言えません。


多くの人が働くオフィスで整理された状態を保つためには、整理整頓しやすい工夫をすることが大切です。


注意点として、頻繁に使用しないものであっても出し入れしやすい場所に保管することがおすすめです。


日常的に使わないものは、倉庫や棚の奥などに収納しがちですが、出しにくい場所に保管すると、使う時に手間がかかります。


誰でも取り出しやすく、必要な時にはすぐに使える場所にものを保管しましょう。


法令をおさえたレイアウトにする


オフィスレイアウトを変更する時は、法令をおさえる必要があります。


オフィスレイアウトに関する主な法令は、建築基準法・消防法・労働安全衛生法などです。


建築基準法では、廊下の広さが規定されています。


廊下の両側に部屋がある場合は1,600mm以上、片側のみに部屋がある場合は1,200mm以上の通路が必要になります。


消防法では、消火器・スプリンクラー・避難器具などの設置が義務付けられています。


また、天井まで届くパーテーションを設置する時は、消防署への手続きが必要です。


労働安全衛生法では、労働者1人あたりが働くスペースを原則10立方メートル以上にしなければならないことが定められています。


また、精密作業を行う時はデスク面の照度が300ルクス以上、通常の作業を行う時は150ルクス以上にしなければなりません。


小規模なオフィスの場合はプライバシーに配慮する


小規模なオフィスの場合は、プライバシーの配慮が大切です。


1人あたりに割り当てられるスペースが狭いと、プライバシーの確保が難しくなります。


プライバシーが守られていないオフィスレイアウトでは仕事に集中できず、生産性が下がる恐れがあるため注意が必要です。


パーテーションで適度に視界を遮ることや、デスクの配置を工夫することによって、プライバシーに配慮しましょう。


失敗しないための業者選びのポイント

自社内の簡単なレイアウト変更であれば自分たちで先述したレイアウトを参考に考えてもらえれば良いのですが、規模が大きくなったりオフィス移転のタイミング等であれば、プロにサポートを求めることをおすすめします。

オフィス環境というのは、その会社のブランディングや社内の生産性に密接に関わる重要な要素です。

そのため、オフィス移転やレイアウト変更は会社の一大イベントになります。

レイアウトをやり直すというのは非常に難しく非効率です。

それでは、業者を選ぶ際はどういったポイントで選ぶべきなのでしょうか?

レイアウト変更の相場は業者によってかなり幅があります。

ただレイアウトを図面上に起こすだけなのか、デザインも含めるかなどによって全く費用は違ってきます。

まずは業者へ相談し、判断材料にするしかありません。

デザインだけの業者もあれば、家具の移動や内装、電気工事などを丸々請け負う業者もあります。

価格だけで判断するのではなく、実績やアフターフォロー体制などがきちんとしている信頼できる業者に依頼することが重要です。

業者によって対応範囲は様々ですので、オフィスレイアウトの目的や依頼範囲、予算、環境面への希望などを事前に整理しておくことが大切です。

まとめ
オフィスレイアウトは単なるインテリアではなく、業務効率や働きやすさを左右する重要な要素です。

職種や働き方に合わせた最適なレイアウトを模索することで、業務の生産性や社員の満足度につながるといった大きなメリットが得られます。

また、オフィスレイアウトの変更はやり直すことが難しく非効率になるため、適切に行うためには、専門の業者に依頼することがおすすめです。

オフィスレイアウトについて検討をされている場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。

石元商事株式会社
<本社>
大阪府大阪市都島区中野町1-7-20
TEL.06-6351-0471
<東京オフィス>
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