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施工型パーテーションとは?造作壁との違いとメリット・デメリット

2022-07-28

会議室やセキュリティ面に優れた部屋が必要になったり、人数の増減や部署の新設などでレイアウトを変更することになった場合など、オフィスではさまざまな場面で壁や部屋の新設が必要になります。


オフィスで部屋を増設する方法として、よく検討されるのが、造作壁とパーテーションです。


しかし、どちらを選べばいいのか分からないという方も多いと思います。


そこで今回は、造作壁とパーテーションの特徴を紹介した後に、どんな違いがあるのかを解説します。


オフィスの間仕切りで迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。



オフィスの増設に造作壁以外の選択肢

オフィスを使い続けるうちに、さまざまな理由から、部屋や壁の増設が必要になることがあるでしょう。


そんな時、多くの方は壁を増設する方法を考えるのではないでしょうか。


増設の方法はいくつかありますが、ここではオフィスに部屋を増設する際の選択肢として人気の「造作壁」と「パーテーション」の2つを比較しながらご説明します。


パーテーションと聞くと、置くだけで完成する「ローパーテーション」と呼ばれる製品を思い浮かべる方が多いかもしれません。


しかし、パーテーションには「施工型パーテーション」と呼ばれる床・壁・天井に取り付ける工事を伴うものもあり、オフィスに部屋を増設したい時に非常に優秀なアイテムです。



造作壁とパーテーションのどちらがいいのか

造作壁と施工型パーテーションでは、利用するシーンや目的により向き不向きがあるため、自社のオフィスにはどちらが最適なのか検討する必要があります。


それでは、造作壁と施工型パーテーションのそれぞれの特徴やメリット・デメリットを比較してみましょう。


造作壁の特徴

造作壁は軽量鉄骨で下地の骨組みをし、石膏ボード(プラスターボード)を貼ってから表面材で仕上げる壁のことです。


造作壁はLGS間仕切りとも呼ばれ、LGSと呼ばれる軽量形鋼を使用しています。


遮音性が非常に高いのが特徴で、外に音が漏れないような部屋を作りたい時に適しています。


また、かなり自由に設計することができ、「タイル施工」「グラフィック施工」「塗装施工」「クロス(壁紙)施工」など仕上げの種類も豊富なため、希望するデザインを実現することが可能です。


建物の主要構造ではなく後付の壁になりますが、一度設置したら自由に移動ができず、取り壊すしか方法がなくなってしまうため、目的や用途をしっかりと考えたうえで計画を立てて施工する必要があります。


メリット


・遮音性が非常に高い

・自由度の高い設計が可能、デザインが豊富


デメリット


・複数の工程が必要になるため時間がかかる

・移動できないため、移転・レイアウト変更時には取り壊さなければならない



施工型パーテーションの特徴

天井や床に固定されているパーテーションは「ハイパーテーション」または「施工型パーテーション」と呼ばれています。


ちなみに、天井や床に固定されていない簡単に移動可能なパーテーションのことを「ローパーテーション」と言います。


ローパーテーションは簡単に設置し、区切ることができ便利ですが、今回は造作壁と近い遮音性があり部屋を増設するという目的に適した施工型パーテーションの特徴を見ていきましょう。


複数の工程が必要な造作壁に対し、施工型パーテーションは一工程のため、コストを抑え、かつ比較的短期間で施工することができます。


そして、施工型パーテーションの最大のメリットが、解体・再施工が可能なことです。


従業員の増員や部署の増設・統合など、現状のオフィスレイアウトでは不便になることや、オフィスの移転などは珍しくないことです。


その際に、施工型パーテーションであれば、一部を解体して必要な部分を増設することや、一度解体して引っ越し先で再施工して使うことも可能です。


また、以前は一般的な既存の壁の色に馴染むよう、ホワイトやアイボリーといった無難な色が主流だったパーテーションですが、現在では豊富なカラー展開がされています。


最近では、ガラスを使用したパーテーションが人気で、他の素材と組み合わせることで希望のデザインを実現することができます。


メリット


・解体・再施工が可能

・低コスト

・短期間で施工可能


デメリット


・遮音性が造作壁に比べて劣る

・曲線を作ることが出来ないなど、デザイン性が造作壁に及ばない


ここまで施工型パーテーション・間仕切り工事の種類や施工事例などをご紹介してきました。ここからは、何を重視するかによって選ぶことができる、目的別の選び方を解説していきます。


何を重視するかで決まる!施工型パーテーションの選び方

何を重視するかによって決める施工型パーテーションの選び方を紹介します。


遮音性重視


遮音性を重視するなら造作壁またはスチールパーテーションがおすすめです。


ガラスパーテーションを使いたい場合は、ガラスを二重にしたダブルガラスにすると良いでしょう。


パネルと天井の間の部分(欄間)を塞ぐことで遮音性を確保できます。


価格(コスト)重視


コストを抑えたい場合はアルミパーテーションがおすすめです。


表面材は一般的にはポリエステル化粧板が最もリーズナブルです。


デザイン性重視


デザイン性を重視するなら造作壁です。


造作壁は曲線を作ることができたりと自由度の高い設計が可能で、表面材のバリエーションも豊富です。


幅広いデザインに対応できるため、希望のイメージが実現できるでしょう。


また、施工型パーテーションの中ではガラスパーテーションがおすすめです。


組み合わせ次第で、おしゃれで開放的な空間が作り出せます。


 耐震性・耐火性重視


耐震性・耐火性を求めるならスチールパーテーションと造作壁が適しています。


ロックウールを充填すれば耐火性、断熱性、遮音性が高くなります。 


造作壁は表面材に不燃仕様を選んでください。


まとめ

今回は造作壁と施工型パーテーションの特徴をそれぞれ紹介しました。


造作壁と施工型パーテーションを比較したうえで、自社のオフィスに合ったのはどちらか決められましたでしょうか?


パーテーション・間仕切り工事を検討されている場合は、弊社までお気軽にお問い合わせください。


石元商事株式会社
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